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ESGの観点から企業価値の向上に貢献していきたい。社会人一期生インタビュー・池内龍人氏

ESGの観点から企業価値の向上に貢献していきたい。社会人一期生インタビュー・池内龍人氏

Green Innovator Academy(以下GIA)は、未来を自らより良く変えようとするイノベーターを育成するという目的のもと、2021年10月に開講しました。1年目の2021年度は、1期生として学生100名社会人30名が参加しました。

今回は、GIA社会人1期生で、三菱商事株式会社サステナビリティ・CSR部所属の池内龍人さんに参加後のインタビューを行いました。

PROFILE

池内 龍人(いけうち りゅうと)氏
三菱商事株式会社 サステナビリティ・ CSR部
2012年三菱商事株式会社入社。⾦属グループの財務・会計、国内外の新卒採⽤、欧州・アフリカ地域の人事、コーポレートガバナンスを担当のち、2021年から現職。

―はじめに池内さんの普段の仕事内容とGreen Innovator Academyに参加することになったきっかけを教えてください。

当社は「脱炭素社会への貢献」を経営課題の一つとしてとらえております。その中で、私はサステナビリティ・CSR部において、当社ポートフォリオの脱炭素化と強靭化を両立させる気候変動に係る社内メカニズムの検討・推進、及び、ESG情報の効果的な開示や対話を通じた機関投資家等幅広いステークホルダーの皆様とのエンゲージメントを推進しています。気候変動やエネルギー関連分野の幅広い知識の習得と脱炭素ビジネスに関わる方々とのネットワーキングを構築したいという思いがあり、同アカデミーを上司から紹介され、参加を決意致しました。

―基礎研修と共創型価値創造プログラムという大きく2つのプログラムがありました。それぞれどのような学びが印象に残っていますか。

基礎研修期では、各業界における著名な方々からの講義を受け、気候変動やエネルギー政策、社会課題等について体系的に学ぶことができました。福島県へのフィールドワークも印象に残っています。福島第一原発や周辺区域の見学、同原発に関わる様々なステークホルダー(東電関係者から地域住民まで)の話を伺い、原子力発電及びエネルギー問題について、単なる二元論ではなく多面的な視点で理解を深めることができました。

共創型価値創造プログラムでは、ビジネスのアウトプット方法を体系的かつ実践的に学べたことも印象的です。最前線で活躍をされている講師陣の方々から、ビジネスを如何に創出し、それをスケールさせていくかというフレームワークをレクチャー頂きました。また、グループでは実際に当該フレームワークを活用しながら試行錯誤してビジネスを立案し、最終発表も致しました。最終発表では、審査員の方々からは様々な角度で質問や詰問(笑)を受けましたが、そのおかげで自分達のビジネスの改善点を把握することができ、加えて最前線の緊張感や現場感を垣間見ることもでき、自分にとって貴重な経験となりました。

―GIAでは社会人と学生合わせて100名を超える同期の受講生がいました。共に学んだ仲間との交流についてはどのように捉えられていますか。

GIAに参加して一番良かったことは、ともに将来の脱炭素社会に貢献していく「仲間」を見つけられたことだと思っています。フィールドワークやグループワークを通じて、バックグラウンドは違いますが、脱炭素社会への貢献という方向性を同じにする意識の高い社会人・学生、また事務局の方々とのネットワーキングができました。脱炭素ビジネスはオープンイノベーションが求められるものであり、このようなつながりは非常に貴重だと感じています。このGIAが今後も継続され、企業・学生間の枠を超えた大きなプラットフォームとなることを期待しています。

―GIAでの学びや活動を通して、自社の役割や自社が置かれる状況に対する認識に変化はありましたか。

GIAのような学びのプラットフォームの重要性を認識しました。気候変動は全世界・全人類が取り組むべき共通のテーマであり、そこに向けては一人一人の意識を変革していく必要があると感じています。GIAのような洗練された本物のキャリア教育は日本社会にあまり無く、日本の未来を担う次世代の育成・自立という観点から、このようなプログラムに積極的に支援していく必要があると感じています。

―GIAを終えた今、さらに自分を成長させていくためにどのようなことがしたいですか。

GIAのとある講師の方が仰っていたのは、新規事業を成功させるためには「組む木」(ビジネスを組みあげるヒントになる素材)を沢山インプットする必要があるということです。これは新規ビジネスに限らず重要な視点だと思っています。新しい発想や信頼される判断をするためには、常識的なところも含めて世の中のことを幅広く知り、その上で論理的に解を導くことが求められていると感じています。従い、自分の目の前の仕事や課題以外の様々な事柄についても、自分に関係ないからと思うのではなく、人との交流や日々の研鑽を通じてできる限りのインプットをして成長していければと考えています。

―GIAでの学びをどのように周りに広げていきたいと考えていますか?

GIAというプラットフォームでは、様々な社会人や学生、講師の方々と交流し、意見し合うことで新しい発想が産まれます。実際グループワークで最終発表したビジネス案も、意見交換を通じて当初のものとは全く異なるものになりました。生煮なアイデアでも誰かが繋げてそれを形にしてくれると良いアイデアになります。当たり前ですが、それぞれの人が持っている知見や強みを掛け合わせてより大きな付加価値を生み出していく、その連鎖が大事であると実感できたことが学びの一つです。現在、中間管理職という立場で改めてその重要性を再認識し、部下や上司や周りの人と連携しながら付加価値を最大化していくべく日々業務に励んでいます。

―最後に、池内さん自身がどのような未来を描き、どのような変化を起こしていきたいと考えているのか教えてください。

私は、三菱商事に入社して、最初は人事関連、次はガバナンス関連、今はサステナビリティということでESG関連業務に幅広く従事をしてきました。今後のキャリアとしては、まずはESG分野での専門性と見識を更に深め、その上でESGの観点から企業価値を高めていくためにはどうすればよいかということを日々考えていきたいと思います。間接的かもしれませんが、そうすることで脱炭素社会に貢献していき、ひいては世界や日本社会に少しでも貢献できればと考えています。

ありがとうございました。
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