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なりたいものに全部なればいい、可能性を狭めるほうがもったいない!(学生コース:重政 海都氏)

なりたいものに全部なればいい、可能性を狭めるほうがもったいない!(学生コース:重政 海都氏)

Green Innovator Academy(以下GIA)は、未来を自らより良く変えようとするイノベーターを育成するという目的のもと、2021年に開講しました。学生コースでは、日本全国から様々な学生がGIAに参加してきて、それぞれが自身のキャリアを前に進めています。
今回は、GIA学生1期生の、重政 海都 さんに卒業後インタビューを行いました。

PROFILE

重政 海都 さん
GIA1期生(参加時:横浜国立大学大学院理工学府機械・材料・海洋系工学専攻博士後期2年)
現在:旭化成株式会社、特定非営利活動法人 Hydrogen to x 代表理事

GIAに応募したきっかけを教えてください。

エネルギー関係の課題解決に貢献している人材が集まる場所が欲しかったこと、そしてエネルギー問題に取り組んでいる一体感を感じたいと思っていたからです。日本のエネルギー問題解決に向けて何か取り組みたい!と思って水素の研究を続けること5年、ある時、同じ課題を持って取り組む仲間はどこにいるんだろうと疑問を抱いたことが契機です。GIAに関する案内を耳にして、同じ課題意識を持った仲間と繋がれる、研究室で味わうことができなかった一体感に出会うことができると思い、応募を決めました。

ーGIAに参加する以前において、GIAについて思っていたこと/考えていたことを教えてください

“地域脱炭素専門家人材を1000人輩出する”という膨大な目標を掲げていることを知ったとき、エネルギー問題という莫大で途方もない問題に取り組む上で欠かせない仲間の存在を認識することができると思いました。研究の観点からエネルギー課題解決に貢献したい、という思いで目の前の研究に直走ってきた学生生活でしたが、振り返ると、この研究が課題解決にどのように関わることができるのか、それを実感できた瞬間はあまりなかったのです。一方で研究室での研究から少し飛び出してドイツの研究生活を体験したとき、そこでの日々は社会課題の大きさを認識する毎日でした。外から見た日本のエネルギー課題の大きさに気づき、仲間の存在、研究以外の分野におけるプレーヤーの重要性に気付き、さまざまな分野の人と繋がる中で課題解決に貢献したいという想いが強まっていました。そんな中に出会ったGIAはまさに「渡りに船」であり、飛び込むしかないな、と思って文字通り、飛び込みました。プログラム開始時はドイツからの参加となり、時差がある中でやりくりしていたのもいまでは良い思い出です。

ーGIAにおける一番の思い出の写真とエピソードを教えてください。

グリーンイノベーターフォーラムでの発表です。1期はコロナ禍だったこともあり、フィールドワーク以外では対面で集まる機会がほとんどなく、グループメンバーが顔を合わせたのもこれが初めてでした。それだけでなく、1期同士が一同に会して集まる機会も大変貴重な時間だったと振り返ってみて感じます。フォーラムではそれまで議論した、「地域住民が主体となって推進する地域脱炭素施策:暮らしの討論会とエネルギー施策」について発表しました。前半のインプットを意識して議論を進め、メンバー・メンターの山東さんが一体となりアウトプットを仕上げて発表する過程はとても良い思い出になりました。

ローカル・グローバルを常に行き来する、というGIAにおけるインプットや教えはフォーラムでの発表を作る上で非常に重要な役割を果たしてくれただけでなく、その後エネルギー問題を考える上で非常に重要な下地となってくれていると確信しています。いま自身が運営しているNPOでは水素技術の社会実装を目的に活動していますが、ここでの議論が直接実際の事業や提案につながっていると自信を持って言えます。

ー卒業後の自身のビジョンや心境の変化について教えてください。

自分が培ってきた専門性に自信を持てるようになり、これを武器に生きていこうと決心がつきました。「博士なんて取得して何になるだろう」という疑問を持ちながらも研究を進め、少しずつ就活もやっていた気持ちがGIAに参加したことで一転し、講義を聞く中で自分の専門性が将来エネルギー分野の一角を担う手応えを持つことができました。それは研究テーマに関係なく、「自分が一本立て串を刺したと自信を持って言える領域」を持つことに通ずると思っていて、どんな社会貢献にも専門性は武器になるということを、多様な講師陣や1期生を見る中で体感することができました。

研究者も、政治家も、事業者も、職人も、脱炭素社会を実現するには欠かせません。GIAではそういった専門性を持った人にたくさん出会うことができ、彼らが一体となって課題解決に向かっているという実感を得ることができました。またそういった専門家集団に講義やフォーラムの中で直接自分が考えている疑問をぶつけることができたのも非常に貴重な経験だったと感じています。

ーGIAを通じて、自身のキャリア選択において影響を受けたことを教えてください。

研究者、会社員、起業家、政治家、どれになろうか迷っていましたが、なりたいものに全部なればいいや、と思えるようになりましたし、むしろ「狭めるほうがもったいない!」と考えるようになりました。研究者は大学に、会社員は民間企業、起業家はベンチャー、政治家は行政・国会、というような決まった道はなくて、歩んできた道が自分の専門性になりキャリアになる、ということを、たくさんの出会いの中で学びました。だからこそ、“研究も事業も両方やりたいな・・・”と思っていた自分は両方やっていく決心がついたし、実際にいまそうしています。同期や講師の方、そして“未来は見ることはできない、けれどつくることはできる”のキーメッセージに背中を押されて、いま自分で脱炭素を実現するためのキャリアを作っていると実感しています。

ー4期生を目指す学生にメッセージをお願いいたします。

GIAの同期、多様な講師陣、GIAの先輩/後輩たち、同じ課題意識を持った多様な方との出会いが必ず皆さんを待っています。時にはその多様性が過剰で頭が痛くなることもしばしばですが、自分に合った自分だけのキャリアがきっと見つかると思います。それはプログラム中かもしれないし、もしかしたらプログラム終了後かもしれない。だけどここでの出会いがかけがえのないものになることは間違いありません。

GIAは何か困ったときにいつでも頼りになる人がいてくれるコミュニティだと僕は思います。同じ時間を過ごしたからこそ、同じ課題観を共有している仲間からこそ話せることがあるし、そういった仲間がGIAを卒業した後もさまざまな場所で切磋琢磨しているのを見ると自分もがんばらないと、と思います。

そうしたかけがえのない出会いがきっと皆さんを待っています。是非、思い切って飛び込んできてください!みんなあなたの挑戦を待ってます!

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