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「この時代に生まれてよかった」と思える世の中に。社会人一期生インタビュー・安田浩平氏

「この時代に生まれてよかった」と思える世の中に。社会人一期生インタビュー・安田浩平氏

Green Innovator Academy(以下GIA)は、未来を自らより良く変えようとするイノベーターを育成するという目的のもと、2021年10月に開講しました。1年目の2021年度は、1期生として学生100名社会人30名が参加しました。

今回は、GIA社会人1期生で、三井住友銀行サステナブルソリューション部所属の安田浩平さんに参加後のインタビューを行いました。

PROFILE

安田 浩平(やすだ こうへい)氏
三井住友銀行サステナブルソリューション部
2010年三井住友銀行入社。法人営業、融資企画、融資審査を担当後、2021年から現職。

―はじめに安田さんの普段の仕事内容とGreen Innovator Academyに参加することになったきっかけを教えてください。

現在、SMBCのサステナブルソリューション部という、お客さまのサステナ経営の実現に向けたご支援を主なミッションとする部署で、主に私は全国の法人営業部に所属する担当者全体のサステナ知見向上に向けた施策の立案・推進を担当しています。

本プログラム参加のきっかけですが、銀行員としてのキャリア経験しかないことに加え、現部署への配属間もなく、自身のサステナ知見の浅さに課題意識を感じていたところ、今回のお話を頂き、既存の枠に捉われた思考プロセスからの脱却、知見向上の絶好のチャンスと思い、即答で参加を決めました。

―基礎研修と共創型価値創造プログラムという大きく2つのプログラムがありました。それぞれどのような学びが印象に残っていますか。

基礎研修期では、環境・社会問題に関するインプットとアウトプットを繰返す中で、知見の定着と、意見の明確化が図れました。特に印象に残っているのは、校長である岡田武史氏の講義です。リーダーとしての矜持は勿論のこと、環境・社会課題への意識と自身がビジネスを通じて解決すべき目標との一貫性・矛盾のなさが、岡田さんの圧倒的な説得力と信頼感に繋がっていると感じました。

後半の共創型価値創造プログラムでは、様々な業種の方々とチームを組んで悩みぬくことで、新規事業創出に求められる意識や行動に対して自分なりの勘所が掴めたように思います。特に、講評の際にアルファドライブ/麻生要一氏が仰っていた、「環境・社会課題を、具体的な顧客課題にまで落とし込んで考えよ」というメッセージは、今後もずっと大切にしていきたい考え方です。

―GIAでは社会人と学生合わせて100名を超える同期の受講生がいました。共に学んだ仲間との交流についてはどのように捉えられていますか。

3月のフォーラムにて一期生と歓談する安田さん(中央奥)

社会人チームの方々との顔合わせでは、各々の華々しいご経歴もさることながら、それ以上に皆さんの熱意に圧倒されました。異なる業界に属しながらも、世代の近い方々同士、本業を通じてカーボンニュートラルという共通の目標に向かっているということを実感し、頼もしさを覚えると共に、ぜひこの人達ともっと知り合いたいと感じていました。

講義はオンライン中心でしたが、幸いフィールドワーク等を通じ、優秀で意欲の高い学生の方々含め、受講生同士直接お会いする機会にも恵まれ、共通の体験を通じた本プログラムの一期生、という繋がりができたことをとても嬉しく思いますし、今でも皆さんとの意見交換の場ではいつも良い刺激を頂いています。

―GIAでの学びや活動を通して、自社の役割や自社が置かれる状況に対する認識に変化はありましたか。

本プログラムでは、産・官・学、様々なバックグランドの方々との関わり、また各社専門知見を持ち寄っての議論を通じ、以前より俯瞰的に環境・社会課題を捉えられるようになったと感じています。改めて、環境・社会課題の解決に向けて、私自身が所属する民間商業銀行が社会で果たすべき使命が明確になりましたし、異業種の皆さんとのパートナーシップの重要性を痛感しました。社会全体の構造が転換期にある中、各々が新たな事業機会と引き換えに不透明なリスクに晒される可能性も高まっており、今後、金融機関ならではの信用創造機能の深化・高度化がより一層求められるようになるのではないかと感じています。

―GIAを終えた今、さらに自分を成長させていくためにどのようなことがしたいですか。

本プログラムで、イノベーターの皆さまが、10回や100回では済まないほどの失敗と再チャレンジを重ねて、新たな事業を興されてきたということを学びました。失敗を恐れずに、新しいことに挑戦する、というのは言うほど簡単なことではないですが、今後はもっと、自ら体を張って「現場」に出ていくことを大切にしたいと思います。ここでの「現場」は様々な意味が含まれますが、まずは課題の最前線に身を置き、自分に何ができるか考え、行動する、ということを地道に繰り返していくことで、更なる成長に繋げていけたらと思います。

―GIAでの学びをどのように周りに広げていきたいと考えていますか?

様々な角度から学び、考えを巡らせる中で、ビジネスの現場におけるサステナビリティは、お客さまの経営課題そのものであると感じています。つまり、サステナビリティは「サステナ」の名が付く一部の部署が推進するものではなく、お客さまの課題を金融や情報の力で解決することが使命であるSMBCの行員一人一人が、本業を通じて実現すべきものであると思います。本プログラムでの学びを通じ、これまでビジネスの現場で見過ごされ、環境や社会に転嫁されてきた問題に光を当て、お客さまの経営課題として再定義し、その解決に向けたご支援に繋げていく意識や取組を、全国の営業担当の行員と一丸となって今後一層注力していけたらと思います。

―最後に、安田さん自身がどのような未来を描き、どのような変化を起こしていきたいと考えているのか教えてください。

ごく個人的な経験なのですが、娘が生まれたこと、また同じ年に父を亡くしたことが、私の中で大きな転換点になりました。正直、それまであまり先々のことを考えずに生きてきましたが、その年を機に「人生を通じて世の中に残したいものは何だろう」と本気で考えるようになりました。そんな中、サステナビリティという概念に触れ、目先の財務的な収益だけでなく、未来のことも考えたビジネスの在り方が自然と腹に落ち、この人類共通の目標に、自分の人生を通じて挑戦してみたいな、と思うようになりました。我が子や、その先の世代の方々にも「この時代に生まれてよかった」と思ってもらえる様な世の中を、本業を通じて実現していけたらと思います。

ありがとうございました。
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