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現場の実情を深く理解し、多様な主体を巻き込みながら解決策を実行に移せる人になりたい(独立行政法人国際協力機構 小林啓吾氏)

現場の実情を深く理解し、多様な主体を巻き込みながら解決策を実行に移せる人になりたい(独立行政法人国際協力機構 小林啓吾氏)

Green Innovator Academy(以下GIA)は、未来を自らより良く変えようとするイノベーターを育成するという目的のもと、2021年に開講しました。5年目の2025年度は、5期生として社会人は企業の若手リーダー、省庁自治体職員などが約50名参加しました。(また並行して大学生を対象としてもプログラムが実施されています)

今回は、GIA社会人5期生で独立行政法人国際協力機構(JICA)民間連携事業部 所属の小林 啓吾さんに参加後のインタビューを行いました。
PROFILE
小林 啓吾(こばやし けいご)氏
所属:独立行政法人国際協力機構(JICA)民間連携事業部
2024年入構。入構来、中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)の案件監理や制度運用、他政府機関や金融機関等民間企業との連携に従事。2024年にはJICAケニア事務所にて約3カ月間トレーニーとして勤務。

はじめに、小林さんの普段の仕事内容とGreen Innovator Academyに参加したきっかけを教えてください。

JICAでは、企業の皆様とJICAがそれぞれの強みを生かして、共に社会課題解決やSDGs達成を目指す「企業との共創推進(Private Sector Engagement)」の取り組みを進めております。その中で私は中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)の案件監理や制度運用、他政府機関や金融機関等民間企業との連携に従事しております。官民連携を通じて課題解決を進めるために幅広い知識の習得と課題解決に取り組む方々とのネットワーキングを構築したいという思いがあり、参加を決意致しました。

GXについての大局的な知見を身に着ける「GX概論」プログラムでの、印象的な学びを教えてください。

専門的な視点からGXを取り巻く環境や潮流について、体系的に学ぶことができました。 特に印象に残っているのは、馬田隆明氏(カンパニークリエイション)、岡田武史氏(リーダーシップ)、そして小山師真氏(ルールメイキング)の講義です。それぞれの分野の第一人者から、専門性の高い視座や考え方をインプットできたことは非常に有益でした。単なる知識の習得にとどまらず、GXを推進する上で必要な多角的な視点やマインドセットを養うことができたと感じています。

共創を推進する力を身に着ける共創価値創造期では、小林さんはタイに対する政策提言に取り組まれました。政策提言というフレームや、業種やキャリアが異なる仲間とのチーム編成など、普段ない経験も多かったと思います。ご自身のなかでどのような成長を感じられますか。

バックグラウンドや専門性が異なるメンバーと共にグループワークを進めることの「難しさ」を肌で感じました。 多様な意見が出る中で議論をまとめ、一つの方向性を見出すプロセスは容易ではありませんでしたが、この経験を通じて、異業種連携や共創において何が壁になり、どう乗り越えるべきかという実践的なスキルを学ぶことができました。仕事を進める上で不可欠なこの「調整力」や「合意形成力」を、実戦形式で磨くことができた点は、非常に良い経験になったと感じています。

Green Innovator Academyでは現場での学びも大切にしています。フィールドワークではどのようなことが印象に残っていますか。

フィールドワークでは、現地視察や住民の方々への聞き取りを通じて、これまで資料で理解していた課題が、実際にはより多面的で複雑であることを再認識しました。生活環境や文化、経済状況など、複数の要因が絡み合って問題が生じていることを目の当たりにし、机上での分析だけでは捉えきれない現場のリアリティを実感しました。また、限られた資源の中でも前向きに取り組む関係者の姿勢に触れ、継続的な支援や協働の重要性を改めて認識しました。今回の経験は、課題解決に取り組む上で、現場に根ざした視点を持つことの必要性を強く意識させられる機会となりました。

プログラム期間中にはコーチングの機会が設けられていましたが、そのプロセスを通じて得られた学びや、ご自身の中で実感されている変化があれば教えてください。

コーチングを経て、以前の「慎重すぎて発言を躊躇する」保守的な姿勢から、「確信度が60%でも発信し、走りながら考える」というマインドセットへと転換しました 。 特に、多様なメンバーとのプロジェクトにおいて、完璧さよりも素早い貢献がチームの推進力になると体感しました。この「60%での発信」を新たな行動指針とし、今後は自身の強みである継続力を活かしつつ、組織内外の方と連携しながら付加価値を最大化していくべく日々業務に励んでいきます。

プログラム中には各界の第一線で脱炭素社会を推進する講師や共にプログラムを受講した同期の仲間など、たくさんの人と出会い話されたと思います。特に心に残る出会いを教えてください。

プログラムを通じて多くの方々と交流しましたが、特に印象に残っているのは、共に学んだ同期の方々です。立場や専門は異なりながらも、社会をより良くしたいという思いを共有しており、その姿勢に大いに刺激を受けました。このようなつながりは非常に貴重だと感じています。実際に雑談の中で共創や官民連携のアイデアが生まれることもあったので有意義な時間を過ごせたと思います。これらの出会いが、今後の実践に向けた原動力となっています。

Green Innovator Academyでの学びをどのように普段の業務に活かし、周りに広げていきたいと考えていますか。

本プログラムを通じて得られた質の高いインプットを、決して自分の中だけで完結させず、様々な場面で「アウトプット」し続けていきたいと考えています。 GXに関する知識や、多様なメンバーとの議論で得た気づきを、日々の業務や組織内での発信に積極的に活かしていくことで、自身の成長を促すとともに、周囲にも良い影響を与えられるよう行動していきたいです。また、今回得られたネットワークを今後も維持し、共創に取り組んでいきたいと思います。

最後に、小林さんが目指すイノベーター像を教えてください。

イノベーターとは、単に新しいアイデアを生み出すだけでなく、現場の実情を深く理解し、多様な主体を巻き込みながら解決策を実行に移せる人だと考えます。彼らは社会課題の本質を捉える洞察力を持ち、仮説検証を繰り返しながら柔軟にアプローチを変える姿勢を大切にします。また、専門知に依存しすぎず、現地住民や行政、企業など異なる立場の人々の視点を尊重し、協働を通じて持続的な仕組みをつくり上げる力も不可欠です。失敗を恐れず挑戦を続ける行動力と、成果だけでなくプロセスにも価値を見いだす姿勢を兼ね備えた人物こそ、社会に変化をもたらす真のイノベーターだと考えます。

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