【学生社会人共同】福島フィールドワークを実施しました

【学生社会人共同】福島フィールドワークを実施しました

脱炭素社会の実現を牽引する次世代のイノベーター育成プログラム「Green Innovator Academy」の第4期は2024年8月に開講、学生プログラムと社会人プログラムの2つを行なっております。学生プログラムには全国の大学/大学院から約60名が参加し、社会人プログラムには企業や官公庁、自治体の職員、約50名が参加しています。
本記事では、学生プログラムと社会人プログラム共同で行なった全員参加の福島フィールドワークの様子を紹介します。
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福島フィールドワークは、東日本大震災の経験、エネルギーの現場に学ぶ体験プログラムとして毎年開催しています。福島第一原発付近や復興現場の今を見学します。
13年前に何が起きたのかを学び、13年経過した現実を踏まえた上で、未来を描くフィールドワークです。(4日程に分けて開催しました)

〈1日目〉
東京駅に集合して、バスで福島へ向かいます。自己紹介とともに、311のとき自分が何をしていたかを話すのが毎年の恒例コンテンツです。

廃炉資料館や請戸小学校に伺い、東日本大震災の当時の様子や原子力発電所の廃炉に向けた取組を学びました。

双葉町タウンストーリーツアーとして、やっと住むことができるようになった町である双葉町をガイドさんと一緒に歩き、当時の様子やそこからの変化、今の取組などを質疑応答も交えて教えていただきました。

また福島イノベーション・コースト構想を会議室で伺い、当地域の新たな産業基盤の構築を目指す取組を学びました。

宿泊は、震災後復興の最前線であったJ Villageにて毎年過ごし、夜はワークショップを実施して今日学んだことや感じたことを、学生社会人ともにシェアしあいました。

〈2日目〉
2日目は、中間貯蔵施設へ伺いました。中間貯蔵施設内に残る遺構を見学し、長く時が経っていても生々しく残る様子を目の当たりにしました。

最後に大熊町ガイドツアーとして、Okuma Incuvation Centerやネクサスファームおおくまなど最新の取組を見学して、質疑も交えながら教えていただきました。

一連の視察を終えた参加者からは、

「原発問題への解像度を上げられたこと、復興のあり方について考えることができたことから、とても収穫の多かった。また、同世代の学生や社会人の方との交流もとても刺激の多いものでした。自分の実力や視野の狭さ等を実感することができ、明日以降残りの学生生活やその後のキャリアをどう過ごしていくのかについて、深く考えるきっかけになった。
「求める復興の意味が人によって大きく異なること、特に原子力災害で帰宅困難になることで生じた地元民の空洞化は、他の災害にない特異な問題と感じました。」
「意志と意見を持つことの大切さ、チームビルディングをする時の重要な構成要素が一番大きな学びです。」
「メディアが発信している情報だけで、福島のことについて考えていましたが、現地の方々の多様な視点からの意見を聞くことで、価値観や福島に対する考えが自分の中で立体的になりました。」
「エネルギーを改善すれば良いということではなく、企業、政治、地方住民、経済などそれぞれの最適解を主張しながら、異なることを評価するのではなく、最適なバランスは何かと突き詰めていくことが重要であると思った。また、過去から現在、未来について流れを汲み取りながら考えることが大事であると考えた。」

といった感想が寄せられました。

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