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第一線で課題を把握し、課題解決に向けて前向きに進むチームを作りたい(岩谷産業 臼井正太氏)

第一線で課題を把握し、課題解決に向けて前向きに進むチームを作りたい(岩谷産業 臼井正太氏)

Green Innovator Academy(以下GIA)は、未来を自らより良く変えようとするイノベーターを育成するという目的のもと、2021年に開講しました。2024年度は、企業の経営幹部候補や若手リーダー、ベンチャーCEO、省庁職員、自治体職員など60名が参加しました。(また並行して大学生を対象としてもプログラムが実施されています。)

今回は、岩谷産業株式会社の臼井さんに参加後のインタビューを行いました。

PROFILE
臼井 正太(うすい しょうた)氏
岩谷産業株式会社
東北支社 産業エネルギー部
2011年入社。現在は工場向けエネルギー販売及び省エネ・省CO2商材拡販や工場で使用されている油燃料からLPG・LNGなどのガス燃料への燃料転換提案、GHG可視化サポートに携わる。

はじめに、臼井さんの普段の仕事内容とGreen Innovator Academyに参加したきっかけを教えてください。

仙台を拠点とし、東北エリアの工場に向けた営業をしています。特に最近は、脱炭素社会実現に向けてCO2を削減したいお客様が増えており、油燃料からLPG・LNGなどのガス燃料への燃料転換や省エネ・省CO2商材を提案しています。
GIAに参加した職場の同期や先輩からよく話を聞いていたので当初からGIAには興味をもっていました。脱炭素社会の実現や地方コミュニティ強化や環境問題に対する取り組みに関心があったので、多くの学びの機会があるGIAでは、そういった課題を解決する能力を身に付けることができると思い、参加しました。

GXについての大局的な知見を身に着ける「GX概論」プログラムでの、印象的な学びを教えてください。

2つあります。
1つ目は、坂野晶氏のプログラム。「ごみを減らすことは誰かの仕事と利益を減らしている」という言葉が印象に残っています。これまでは、目の前のごみ削減(燃やす量の削減)しか見えていませんでした。「減らすための儲かる仕組み(全体最適)」を作ることの重要性を学びました。
2つ目の学びは前田雄大氏のプログラムでの「経済合理性がなければ、脱炭素は進まない」ということです。脱炭素社会を本気で目指すならば、経済合理性を突き詰める必要があると感じました。

臼井さんは持続可能な地方コミュニティ強化に向けた新規事業立案に取り組まれました。どのような学びがありましたか。

私は地方出身者で、実家は山梨でスーパーを営んでいます。また、現在は東北で働いている身です。そんな地方出身者であり、現在も地方で働いている私だからこそできることがあり、私ならではの視点があると学びました。また、実際に提案先と話す重要性も学びました。自治体から参加された受講生との会話や、東北の介護施設訪問を通し、自治体、介護施設の悩みを肌で感じたからです。以上の経験から、新規事業立案には、多様な視点、実際のニーズを肌で感じることも重要であると学びました。

Green Innovator Academyでは現場での学びも大切にしています。フィールドワークではどのようなことが印象に残っていますか。

山口県萩の松下村塾のフィールドワークでの学びです。
松下村塾で育った日本のリーダーは、「日本を本気で変えないと世界には勝てない」と考えていたようです。だからこそ、世界の最先端の情報を積極的にインプットし、イノベーターとして成長したのだと思います。本気で世の中を変えたいという志がないと、世の中を変えることはできません。今の日本も経済的には、かつて松下村塾で育ったリーダーが置かれていた状況と似たような状況に置かれていると感じます。特に地方コミュニティの強化のためには「志」をもつ人が集まり、地方を変える必要があると思いました。

プログラム中には各界の第一線で脱炭素社会を推進する講師や共にプログラムを受講した同期の仲間など、たくさんの人と出会い話されたと思います。特に心に残る出会いを教えてください。

心に残る出会いは、株式会社MISO SOUPの北川さんです。「事業を通じた地方の課題解決」を行う北川さんの姿勢は私の人生観が変わるきっかけをもらいました。
GIA終了後、北川さんの香川県での事業を個人的にフィールドワークしました。北川さんの関わる企業様とのカーボンフットプリント、クレジット創出検討や、福島県の自治体との関係性構築にも繋がっています。北川さんと地方コミュニティ強化のために「共創」をしたいという想いを強くしました。

Green Innovator Academyでの学びをどのように普段の業務に活かし、周りに広げていきたいと考えていますか。

これまでは、お客様の目の前の課題解決を重視してきましたが、今では、地域社会の課題解決の目線ももつようになりました。そのためには、多くの情報をインプットしなくてはなりません。そして、課題を解決するには一人の力ではできないと考えています。そのため、私の勤める東北支社の中堅・若手での定期討論会で、今回の学びを共有しながら、地域課題解決ができないかと活動しています。2月末には株式会社MISO SOUPの北川さんにWEB参加していただき、参加した社員も大変刺激を受けていました。地域課題解決を行う事業に繋がればと思っています。

最後に、臼井さんが目指すイノベーター像を教えてください。

第一線で課題を把握し、課題解決に向けて前向きに進むチームを作れるイノベーターです。
特に地域社会の課題解決を行いたいと考えています。そのために多くのインプットと人との繋がりが重要です。課題を把握するために、時に周りの方の力も借りながら、広い視野を持ちたいと思っています。チームや周りの共感を得て、皆が取り組みたくなるような目標を繋げ、前向きに進むチームを作れれば、地方コミュニティ強化に繋がると考えています。

ありがとうございました。

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