Green Innovator Academy(以下GIA)は、未来を自らより良く変えようとするイノベーターを育成するという目的のもと、2021年に開講しました。2024年度は、企業の経営幹部候補や若手リーダー、ベンチャーCEO、省庁職員、自治体職員など60名が参加しました。(また並行して大学生を対象としてもプログラムが実施されています。)
今回は、経済産業省の屋田さんに参加後のインタビューを行いました。
PROFILE
屋田 春希(やだ はるき)氏
経済産業省 資源エネルギー庁
新エネルギー課
2022年入省。洋上風力関係の法律の改正に携わる。
広い視野でGXを考える機会を得て、GXの一つの手段であるエネルギー問題を俯瞰的に思考できるようになりたいと考え、参加しました。
学生の頃から地球温暖化問題や再エネに関心があり、グリーントランスフォーメーション(GX)にも関心はありました。
一方で、社会人になって、エネルギー関係の業務に携わるようになったものの、業務外の分野に対する視野が狭くなっていると感じていました。そんな時に、GIA3期生として参加した同期がGIAの存在を教えてくれ興味を持ちました。
坂野晶氏のサーキュラーエコノミー関係の講義です。「日本は『燃えるか燃えないか』でごみを捉える社会ができている」という言葉にハッとさせられました。「分別をきちんとしないとだめだよ」と日本では教育をされますが、そもそも社会の仕組みが「分別をする」ことに適したものになっていないのに、学校で教えられたからといって自然と習慣化出来るはずもないのだと新たな気付きを得ました。
これまでと異なる仕組みは、意識の高い取り組みに頼っていては浸透しません。いかにシステムを整備して「自然と」取り組む行動にしていけるかが重要だと感じました。一方で役人として、既に浸透している仕組みを変えることの難しさを身をもって知っているので、「自然」と取り組めるようにシステムを整備することの難しさも感じます。
パワポへのまとめ方や情報収集の仕方など社会人歴の長い先輩方に学ぶことが多かったです。
知らず知らずのうちに自分の組織の文化・やり方の中で身につけてきたスタイルがあり、異文化交流のような場面も多くありました。
他業種で働く方々との協働を通して、他業界の方の視点を知れたことは、様々な関係者を巻き込んで政策作りをする通常業務にも役立つと感じています。また市への政策提言を通して、「政策が市民にどれほど意義もたらしうるのか」というミクロな視点の重要性に気付かされました。
萩のフィールドワークです。
政策提言のチームが異なるメンバーとも沢山コミュニケーションをとる機会がありました。フィールドワークのテーマが「志」だったので、将来の社会を考える時間があり、大人になってこうした時間を持てることは貴重な瞬間でした。本業だけではなかなか考える時間をもてない「グリーンを求めることは、結局誰にとっていいことなのか?そもそもそれが良いことなのか?」といった本質的な問いを考える機会を持てました。志に纏わる対話を通じて人となりを知れた方とは、より本音で話しやすかったように感じます。
最終フォーラムで再会したときは、同窓会のような気分で、フィールドワークの時間がいかに濃いものだったかを実感しました。
1つに選べないほど素敵な出会いに恵まれました。
議論し始めると止まらなくなり、「飲みに行きましょう」となる場面が何度もあったくらい、本当に素敵な生き方をされている方ばかりでした。特に日置フィールドワークでは話し始めると本当に止まらなくて、朝4、5時まで語り合ったことも良い思い出です。
私は通常業務で洋上風力政策に取り組んでいます。GIAには洋上風力の開発事業者、ファイナンス、立地検討自治体など様々な職種の方がいらっしゃり、皆さんそれぞれの立場で葛藤を抱えながら脱炭素に向き合っていることをリアルに実感しました。各社の優秀な人材が、自動的に集まっているコミュニティは他にないと思います。GIAで得た地域での町づくり、自治体やエネルギー会社、各種メーカー、企業家の方々とコラボしてみたいと漠然と頭に思い描いています。
日置市政策提言チームでは、終了後も旅行に行って語り合いました。今後もそうした繋がりを大事に広げていきたいです。
普段は、担当業務以外の分野に関する視野が狭くなりやすいです。そのため、GIAの講義では馴染みの薄いテーマについても自分なりの意見を「単なる感想」ではなく一意見としてアウトプット出来るよう意識していました。言語化によりモヤモヤとしていた問題意識を自覚できることもあり、非常に有用だったので普段の会議等にも活かしていきたいです。
また、コーチングでは「マネジメント」について深掘りをしていただきました。本業では、現在はマネジメントされる側であるため、まともに意識したことがなかったのですが、「少し上の立場の人がどんな成果を求めて私に依頼しているのか」を意識するようになりました。まだ意識せずに実行できている段階ではないので習慣化していきたいです。
自分を更新する努力をし続けられる人です。
「常に変化し続けるんだ!学び続けるんだ!」と意識高く無理をするのではなく、自然と感じる疑問に対し、向き合って考えていくことで新たな一歩が生まれ、自分を更新していけると私は考えます。そして、好奇心は、様々な人や場所、モノなどとの出会いによって生まれるものだと思います。私は、GIAで出逢った人々との交流の中で、色々な好奇心に気付くことができました。仕事で意識したいこと、数ヶ月後にやってみたいこと、将来やってみたいこと、やらなければならないと思うこと…。それらに少しずつ取り組みながら、その過程で出てくる新たな気付きを大切にし、同時にそんな考えを私に与えてくれた面白い人たちに会ってまた新たな思考を生む。そんなサイクルを重ねていくことでちょっとずつ周囲に影響を与え、何かを動かしていけるのではないかと考えています。
私が心地よく目指していけるイノベーター像は現時点でこのようなイメージです。1年後にはまた変わっているかもしれませんね。
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