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自ら挑戦する姿を示し、イノベーションを生み出していける存在になりたい(三菱重工株式会社 三輪谷悟士 氏)

自ら挑戦する姿を示し、イノベーションを生み出していける存在になりたい(三菱重工株式会社 三輪谷悟士 氏)

Green Innovator Academy(以下GIA)は、未来を自らより良く変えようとするイノベーターを育成するという目的のもと、2021年に開講しました。5年目の2025年度は、5期生として社会人は企業の若手リーダー、省庁自治体職員などが約50名参加しました。(また並行して大学生を対象としてもプログラムが実施されています)

今回は、GIA社会人5期生で三菱重工業株式会社 GXセグメントプロジェクト部 コストグループ 所属の三輪谷 悟士さんに参加後のインタビューを行いました。

PROFILE
三輪谷 悟士(みわたに さとし)氏
所属:三菱重工業株式会社 GXセグメントプロジェクト部 コストグループ
2012年入社。社会人ラグビー(現:ジャパンラグビーリーグワン)の三菱重工相模原ダイナボアーズに所属し、社員選手として5年間プレー。引退後、エンジニアリング業務に従事。CO2回収設備のプロジェクトを遂行する部門にてプロジェクトマネジメントを行う。

はじめに、三輪谷さんの普段の仕事内容とGreen Innovator Academyに参加したきっかけを教えてください。

国内外のCO₂回収設備製造のプロジェクトに従事し、Project Managerの補佐役としてCost ControllerとProject Engineerを担当しています。大規模なプロジェクトでは数十名規模の体制となりますが、その中で社内関係者や各種ステークホルダーとの調整を行うことが私の主な業務となります。参加のきっかけは2点あります。1点目は、GX概論を通じてGX全体の理解を深めたいと思ったこと。2点目は、将来Project Managerになることを見据え、異業種の方々との「共創」を実践的に経験したいと考えたことです。GXを推進するには1企業だけでは難しく、関連企業や国・自治体など複数のステークホルダーとの協働が不可欠です。そのため、Green Innovator Academyを通じてネットワークを広げることを目的に参加しました。

GXについての大局的な知見を身に着ける「GX概論」プログラムでの、印象的な学びを教えてください。

特に印象に残っているのは、前田雄大氏、馬田隆明氏、小山師真氏の講義です。前田氏の講義では、世界的な視点からGXの現状をご説明いただき、その圧倒的なパッションに触れ、プログラム冒頭から強い刺激を受けました。馬田氏のCompany Creationに関するお話は、これまでにない視点を与えていただくと同時に、大企業における新しいオープンイノベーションの形が身近に感じられ、新たな関心を抱くきっかけとなりました。さらに、小山氏の講義では、メーカーとしての立場からルールメイキングの重要性を学ぶことができ、自身の業務とも重なる点が多く、非常に実りのある学びとなりました。

共創を推進する力を身に着ける共創価値創造セッションでは、三輪谷さんはタイに対する政策提言に取り組まれました。
政策提言というフレームや、業種やキャリアが異なる仲間とのチーム編成など、普段ない経験も多かったと思います。ご自身のなかでどのような成長を感じられますか。

本プログラムに参加する前は、自身の携わる事業(CCUS)の視点のみで捉えがちでしたが、GXの課題がエネルギーだけでなく、食料や都市システムなど多岐に渡り、かつ世界的な課題であることを再認識しました。 複雑に絡み合う問題を数十年かけて解決していく必要性を認識し、ようやくGX推進の「スタートライン」に立てたと感じています。また、グループワークではやる気に満ちた前向きなメンバーに恵まれました。彼らと共に議論を重ねることで、良い刺激を受けながら視座を高め合うことができた点は大きな成長だと感じています。

Green Innovator Academyでは現場での学びも大切にしています。フィールドワークではどのようなことが印象に残っていますか。

Green Innovator Academyのフィールドワークでは、タイの現場を実際に見ることで、国の事情に即したGXのあり方を深く理解できた点が最も印象に残っています。タイは日本と同様にエネルギーを輸入し化石燃料に依存していますが、地政学リスクや政治・経済状況を踏まえると、日本の施策をそのまま適用するのではなく、独自のGX戦略が必要であると実感しました。特に国立エネルギー技術センターでは、農業廃棄物を原料にしたバッテリー開発や電動バイクへの応用など、タイならではの研究開発が進んでおり、GXはマクロだけでなく国ごとのミクロな視点で捉える重要性を学ぶ機会となりました。


プログラム期間中にはコーチングの機会が設けられていましたが、そのプロセスを通じて得られた学びや、ご自身の中で実感されている変化があれば教えてください。

コーチングを通じて得た最大の財産は、「自分に矢印を向けて考える」という内省の習慣が身についたことです。 スポーツの勝利至上主義に身を置いていた私は、熱量が高まるあまり「詰める」コミュニケーションになりがちでしたが、研修での政策提言やフィードバックを通じ、メンバーを信頼して任せる「手放す勇気」や、相手の背景を想像する「他者視点」の重要性を痛感しました。 今後は、自身の強みである推進力はそのままに、多様な価値観を持つメンバーの想いを「引き出す」コーチング的な関わりを取り入れ、心理的安全性の高いチームを作れるリーダーへと変革を続けます。

プログラム中には各界の第一線で脱炭素社会を推進する講師や共にプログラムを受講した同期の仲間など、たくさんの人と出会い話されたと思います。特に心に残る出会いを教えてください。

心に残っている出会いとして、まず挙げたいのは代表の菅原氏をはじめ、学生時代にラグビーやアメリカンフットボールを経験されていた方が多かったことです。共通して感じたのは「熱量の高さ」であり、チームスポーツで培われる主体性や協働力がビジネスにおいても強く発揮されることを改めて実感しました。また、特に印象深いのは、フィールドワークで同じ班だった日本政策投資銀行の堀さんです。20代後半と最年少ながらリーダーを務め、専門外の分野にも積極的に関心を示し、納得するまで議論を深める姿勢は大きな刺激になりました。議論が白熱して会議時間を超え、夜遅くまで話し合ったことは、今でも思い出に残っています。今後は、こうした仲間と共に、強い当事者意識と多様な視点を生かした「共創」に挑戦したいと考えています。

Green Innovator Academyでの学びをどのように普段の業務に活かし、周りに広げていきたいと考えていますか。

GXの取り組みが停滞しがちな現状において、「なぜ今進める必要があるのか」という本質を理解できたことで、日々の業務の中で自分が果たすべき役割がより明確になりました。今後はメーカーとしての立場から何ができるのかを常に考え、今回学んだ「将来への布石」や各種データを活用しながら、社内関係者に対してGX推進の重要性をこれまで以上に説得力を持って伝えていきたいと考えています。さらに、現在掲げている「CCUS事業の第一人者になる」という目標を実現すべく、プログラムで得た知見を糧に、実務の中で着実に実践し、周囲を巻き込みながら取り組みを広げていきたいと思います。

最後に、三輪谷さんが目指すイノベーター像を教えてください。

「No Pain, No Gain」を体現できる人こそ、私が目指すイノベーター像です。ラグビーでもよく使われる言葉ですが、激しいプレーの中で痛みに耐え続けなければ前に進めないように、ビジネスにおいても困難から逃げずに挑戦し続ける姿勢こそが新たな価値を生む原動力になると考えています。GX領域は、正解がまだ存在しないフロンティアです。その分、逆境に向き合い、粘り強く道を切り拓く覚悟が求められます。私はまず自ら挑戦する姿を示し、イノベーションを生み出していける存在になりたいです。
直近における国内外でのGXを巡る風向きは厳しいものがありますが、ラグビーでいえば前半10分で2トライを許したようなもの。まだ十分に逆転のチャンスはあります。ここから巻き返しを図り、仲間と共に脱炭素社会の実現にしっかりと“トライ”していきたいです。

 

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