Green Innovator Academy(以下GIA)は、未来を自らより良く変えようとするイノベーターを育成するという目的のもと、2021年に開講しました。学生コースでは、日本全国から様々な学生がGIAに参加してきて、それぞれが自身のキャリアを前に進めています。
今回は、GIA学生1期生の、工藤 歩 さんに卒業後インタビューを行いました。
工藤 歩 さん
GIA1期生(参加時:国際教養大学 国際教養学部グローバルスタディズ課程)
現在:オイシックス・ラ・大地株式会社EC事業本部プロモーション室
中高時代の友人がたまたまGIAの広告を見つけて、私の興味関心に合いそうと紹介してくれたのがはじめのきっかけでした。友人から共有してもらったのが、申込締切日だったため、応募を迷う暇もなく、急いで応募用の動画を撮影するなど準備をしました。ノルウェー留学をきっかけに環境問題やサステナビリティ領域に関心を持ち、自分に出来ることは何だろうと悶々としていた時にGIAに出会い、幅広い知識や経験が得られるだけでなく、同じような興味関心や熱量を持つ同世代に出会えそうという期待感をもって応募しました。
参加する前から、豪華な講師陣の揃う座学だけでなく、フィールドワークを通じて、現地に足を運ぶことでしか得られない学びもありそう、という点を非常に魅力的に感じていました。ただ参加前は、4年生で卒論や進路選択のある忙しい時期でもあったため、大学生活やアルバイトとGIAを両立できるだろうか、という不安や、難しそうなトピックについての議論やグループワークについていけるかな、という不安もありました。しかし、参加してみると、学生も社会人も忙しい時間の合間を縫って一回一回の講義に全力で臨んでいて、講義やフィールドワークで交流する際には、知識量やバックグラウンドが大きく異なる関係性においても、温かく受け入れてくださる雰囲気があり、さまざまなトピックについて熱く語り合うことができ、回を重ねるごとに「参加して良かった!」という想いは強まるばかりでした。
一番の思い出は、グリーンイノベーターフォーラムにおける政策提言発表で審査員賞をいただいたこと、そしてそれに至るまでの準備期間です。私は5人のグループにて、需要側の行動変容という大テーマのもとで、プラスチックの削減に焦点を当てた政策提言を行ったのですが、グループが決まってから2か月程度の準備期間の中、講義の時間や講義時間外も何度も何度もオンラインミーティングを重ねて準備をしました。グループワークでは、行政を巻き込む大規模な施策を考えることの難しさや数値根拠や事例を集めて具体的な定量・定性目標に落とし込むことの難しさを痛感し、初めは方向性を決めるだけで苦戦し、行き詰ってしまうことも多々ありました。また、オンラインだけの交流でグループの仲を深める難しさもありましたが、回を重ね、夜遅くまで話し合いを重ねる中で絆も深まっていき、(発表前日も徹夜で準備し発表前ギリギリまで考え抜き)、発表までこぎつけた頃にはグループでの絆が一段と深まり、仲良くなっていました。グループのメンバーは、GIA卒業後のいまでも連絡を取り合って近況報告や人生相談をするほど、大切な仲間になっています!
環境問題はひとりで立ち向かうには大きすぎて圧倒されてしまいそうになりますが、GIAを通じて同じような志を持った仲間や尊敬できる先輩方に出会えたおかげで、これからも向き合い続けようと思えるようになりました。さまざまなフィールドで幅広い課題に立ち向かう社会人の方々や、アクションを起こしている同世代の仲間との出会いの中で、自分たちの未来を人のせいや制度のせいにせず、まさにGIAが掲げている「未来を見ることはできない、けれどつくることはできる」を体現する多くの方々に出会い、自分たちの未来は自分たちでよりよいものにしていくしかない、ということ、そのためにどんなに地道で泥臭い努力も厭わない人間になりたいな、と思うようになりました。
それぞれの強みを活かして活動する多くの社会人や学生に出会い、環境問題への関わり方や自分なりの貢献方法は多種多様で、可能性は無限大だなと実感しました。GIAに参加していた頃は、自分自身何かしらの領域で環境問題に関わりたいとは思っていたものの、具体的に何がしたいのか、どんな風に仕事にしたいか、が分からず悩んでいた時期でしたが、さまざまなフィールドで活躍する先輩たちに出会えたことで、自分の選択肢を狭めずに可能性を広げるができました。結果として、自分自身がもともと関心の強かった食領域×環境領域の仕事ができる会社に進み、GIAで培った多角的な視点や失敗を恐れずにチャレンジする精神を大事に、自分が作りたいより良い未来に向けて挑戦を続けています。
豪華な講師の方々から直々に学び、幅広い知識や経験が得られるだけでなく、日本中、世界中に同じ志を持った熱い仲間ができる豪華なプログラムで、ここまで濃い学びが得られるプログラムは他にないのではないかと思います。バックグラウンドも肩書きも違う学生、社会人が集まって、答えのない問いに対して、一緒に頭を悩ませて意見を交換し合うことができたGIAの環境はとても貴重だったなと、卒業後のいまでも強く感じます。GIAでできる経験、出会うことのできる仲間、これからさらに成長していくコミュニティ、全て一生物だと思うので、参加を悩んでいる方も躊躇わずに応募してみてください!参加を後悔しないと保証します!!
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