脱炭素社会の実現を牽引する次世代のイノベーター育成プログラム「Green Innovator Academy」の第4期は2024年8月に開講、社会人プログラムには企業や官公庁、自治体の職員、約50名が参加しています。
今期は新規事業立案コースと政策提言コースの2つを実施しています。政策提言コースでは、アジアのGXの支援、日本の地域脱炭素という2つのテーマを設けています。現場視察を踏まえた実効的な政策提言や議論を目的に、テーマごとにフィールドワークを企画しています。
本記事では、地域脱炭素に向けた政策提言に取り組むチームが参加した、鹿児島県日置市でのフィールドワークの様子を紹介します。
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まず、廃棄物資源循環事業を行う株式会社丸山喜之助商店(https://www.m-kinosuke.com/)を訪問しました。マテリアルリサイクルが困難な古紙と廃プラスチックを利用した高カロリー固形燃料を製造するRPFエネルギーセンターや、食品廃棄物から堆肥「よかんど」(https://www.m-kinosuke.com/business/yokando/)を製造する現場や太陽光パネルのリサイクル現場を視察しました。
(RPFエネルギーセンター工場の視察をする様子)
(堆肥「よかんど」を製造する現場を視察する様子)
(太陽光パネルのリサイクル工場を見学する様子)
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次に、ワーキングスペースやカフェ、地域の交流拠点として活用されている日日novaを視察しました。ここは廃校となった鹿児島県日置市の日吉小学校跡地です。
(日日nova施設内を見学する様子)
同施設のシェアスペースにて、日置市の永山市長にお話を伺いながら、グループワークを実施しました。
(永山市長と話し合いをする参加者)
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最後に、株式会社ECOMMIT(https://www.ecommit.jp/)が運営するリユース品の回収・選別・販売拠点施設である「ECOBASE KAGOSHIMA」を視察しました。
(ECOBASE KAGOSHIMAを視察する様子)
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一連の視察を終えた参加者からは、
「脱炭素に取り組んでいる企業・役所の活動を実際に見ることはもちろん、意見交換することで、現状や課題を知ることができたことがとても良い経験だった。」
「机上で体系的に学ぶだけでは得られない、五感で体験することの重要性を実感した。現地での課題感は想像以上に具体的かつ複雑であり、自身の理解がさらに深まった。」
「課題解決においては、課題を徹底的に深掘りすることと、解決による価値を多様な分野に広げることが重要だと改めて感じた。視察先の事業者や行政は、この視点を持ちながら取り組んでおり、自身の考え方に新たなインプットが得られた。」
といった感想が寄せられました。参加者は12月21日〜22日の2日間にわたって開催する「Green Innovator Forum」での最終発表に向けて、政策提言の検討を進めていきます。
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