脱炭素社会の実現を牽引する次世代のイノベーター育成プログラム「Green Innovator Academy」の第3期は2023年8月に開講、社会人プログラムには企業や官公庁、自治体の職員、約60名が参加しています。
今期は昨年も実施していた新規事業立案コースに加えて、政策提言コースを新設しました。
浮体式洋上風力発電の早期実現、アジアのGXの支援、日本の地域脱炭素という3つのテーマを設けたほか、現場視察を踏まえた上での実効的な政策提言・議論に向け、各テーマごとにフィールドワークを企画しています。
本記事では、アジアGXに向けた政策提言に取り組むチームが参加した、フィリピンフィールドワークの様子を紹介します。
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まずは、フィリピンのGX支援政策の立案に向けた、日本視点からの技術協力についてヒアリングを実施すべく、株式会社日立製作所(*1)のフィリピン支社を訪問しました。
また、フィリピンにおける環境問題解決に向けたビジネスを展開する若手起業家との対話を目的としたイベントを開催しました。
さらに、農業機械の製造や流通を行う現地企業であるADAMCO (*2)が実施する農業訓練の様子を視察しました。
最後に、農業視察を踏まえ、気候変動に対して脆弱性が高いフィリピンの農業部門において、どのような変革が求められるのかについて、世界銀行 (*3)の専門家を招聘し、意見交換を実施しました。
一連の視察を終えた参加者からは、
「交通インフラの未整備状況、ゴミ問題、農家の経済状況等について知ることができた」
「現地の起業家から農家のローカルな方々まで意見を聞くことができ、デスクトップリサーチでは得られない情報を得ることができた」
「若い人も多く、人々はエネルギーに溢れるが、どう活用できるところに持っていくかが難しいと感じた」
といった感想が寄せられました。参加者は12月17日に開催する「Green Innovator Forum」での最終発表に向けて、政策提言の検討を進めていきます。
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*1: 株式会社日立製作所 https://www.hitachi.co.jp/
*2: ADAMCO https://www.m-kinosuke.com/
*3: 世界銀行 https://www.worldbank.org/ja/country/japan
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