脱炭素社会の実現を牽引する次世代のイノベーター育成プログラム「Green Innovator Academy」の第3期は2023年8月に開講、社会人プログラムには企業や官公庁、自治体の職員、約60名が参加しています。
今期は昨年も実施していた新規事業立案コースに加えて、政策提言コースを新設しました。
浮体式洋上風力発電の早期実現、アジアのGXの支援、日本の地域脱炭素という3つのテーマを設けたほか、現場視察を踏まえた上での実効的な政策提言・議論に向け、各テーマごとにフィールドワークを企画しています。
本記事では、北海道札幌市での脱炭素の推進に向けた政策提言に取り組むチームが参加した、札幌市フィールドワークの様子を紹介します。
ーーーーーーー
まずは、株式会社北海道熱供給公社(*1)が運営する地域熱供給プラント、「中央エネルギーセンター」を視察しました。現在手がける、木質バイオマスを利用した熱供給の導入についても話を伺いました。
札幌市を中心にガス供給を行う北海道ガス株式会社(*2)では、同社の持つ商業施設SAGATIK(*3)を訪問し、北海道特有の暖房事情やエネルギー供給の課題について話を伺いました。
また、エア・ウォーター株式会社(*4)が運営する移動式水素ステーション(*5)を視察し、燃料電池自動車に水素が充填される様子を見学しました。
さらに、石狩市まで足を伸ばし、株式会社グリーンパワーインベストメント(*6)が開発・運営する石狩洋上風力発電所を視察しました。
最後に、株式会社北海道電力(*7)の担当者から、札幌市が抱える課題や今後のビジョン、官民連携などについて話を伺いました。
一連の視察を終えた参加者からは、
「熱、ガス、電気など、幅広くエネルギー全体の脱炭素に関する先進的な取り組みを学ぶことができ、市場の最前線と今後の展望や課題などを理解することができた」
「カーボンニュートラルという観点で地域性のある課題が多数あることが分かり、地域型の取り組みをよく考えていかなければならないと感じた」
「各企業様への訪問や政策提言チームメンバーとの議論の中で、ガスや電力の事情など含めてある種特異な環境にある札幌市ひいては北海道としての課題感や可能性を、さまざまな切り口で感じられた」
といった感想が寄せられました。参加者は12月17日に開催する「Green Innovator Forum」での最終発表に向けて、政策提言の検討を進めていきます。
ーーーーーーー
*1: 株式会社北海道熱供給公社 https://hokunetsu.co.jp/
*2: 北海道ガス株式会社 https://www.hokkaido-gas.co.jp/
*3: 北ガスショールームSAGATIK https://www.hokkaido-gas.co.jp/home/consult/sagatik/index.html
*4: エア・ウォーター株式会社 https://www.awi.co.jp/ja/index.html
*5: エア・ウォーター移動式水素ステーション https://awi-h2station.resv.jp/
*6: 株式会社グリーンパワーインベストメント https://greenpower.co.jp/
*7: 株式会社北海道電力 https://www.hepco.co.jp/
Contact / Request documents