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【GIA社会人プログラム】 福島県大熊町にてフィールドワークを実施しました

【GIA社会人プログラム】 福島県大熊町にてフィールドワークを実施しました

脱炭素社会の実現を牽引する次世代のイノベーター育成プログラム「Green Innovator Academy」の第5期は2025年8月に開講、社会人プログラムには企業や官公庁、自治体の職員、約50名が参加しています。今期は新規事業立案コースと政策提言コースの2つを実施しています。政策提言コースでは、アジアのGXの支援、日本の地域脱炭素という2つのテーマを設けて、現場視察を踏まえた上での実効的な政策提言・議論に向け、テーマごとにフィールドワークを企画しています。本記事では、地域脱炭素に向けた政策提言に取り組むチームが参加した、福島県大熊町フィールドワークの様子を紹介します。

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大熊町では、大熊町役場ゼロカーボン推進課の担当者とともに、計6か所の取り組みを視察しました。

1日目は、2025年3月にグランドオープンした産業交流施設CREVAおおくまの視察から始まりました。同施設はJR大野駅前に位置し、かつて商店街として賑わっていたこの地区に、復興の拠点として新たな産業を生み出すことを目的に整備されました。

そして、同施設内にある中間貯蔵事業情報センターを訪問後、中間貯蔵施設の区域内を見学しました。実際に中間貯蔵施設の上に立ち、除去土壌の貯蔵技術を紹介いただきました。参加者は自ら計測器を手に取り、放射線量を測定することで、中間貯蔵施設の現状を肌で感じる機会となりました。

2日目は、次世代グリーンCO₂燃料技術研究組合 福島セルロースエタノール実証研究設備(raBit)の視察から始まりました。raBitでは、被災地の耕作放棄地を活用して生産されたバイオマスから、エタノールを生産するまでの一連のプロセスを学びました。

その後、大熊インキュベーションセンターへ移動しました。同センターは、大熊町内で事業を展開するスタートアップの入居拠点として、震災後の地域産業の振興を担っています。担当者からは、新たな産業と起業家を育成・支援するための拠点づくりと、今後のロードマップについて説明を受けました。

さらに、大熊るるるん電力株式会社を訪問し、地域内で発電した再生可能エネルギーを地域内で供給する「地産地消」の仕組みについて学びました。この仕組みを持続的に運営していくための人材育成や体制づくりに取り組む上での展望について直接ヒアリングすることができました。

午後は、福島復興風力合同会社を訪問し、阿武隈風力発電所をはじめとする風力発電の現場を視察しました。風力発電を誘致するに至った経緯や地域との合意形成のプロセスについて伺い、再生可能エネルギーを活用した復興事業のケーススタディとして、多くの示唆を得ることができました。

一連の視察を終えた参加者からは、

「移住者や仕事で現地に来ている方々が色々と支援して今の大熊町があることを改めて強く感じた。」

「誰のための政策提言ということも重要だが、誰がやるのかについても意識して考える必要があると認識した。」

「働き手が不足していることや、働く場として十分なインフラが整っていないなど、机上の資料では分からないことも話を聞くことができた。」

といった感想が寄せられました。参加者は12月20日~21日の2日間にわたって開催する「Green Innovator Forum」での最終発表に向けて、政策提言の検討を進めていきます。

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