
脱炭素社会の実現を牽引する次世代のイノベーター育成プログラム「Green Innovator Academy」の第5期は2025年7月に開講、学生プログラムと社会人プログラムの2つを行なっております。学生プログラムには全国の大学/大学院から約40名が参加し、社会人プログラムには企業や官公庁、自治体の職員、約50名が参加しています。本記事では、社会人プログラムで行なった新規事業ブラッシュアップ合宿の様子を紹介します。
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社会人プログラムの新規事業コースは、新規事業に必要なフレームワークや、大企業の強力な需要コミットを基に事業を起こすカンパニークリエイションの手法を学び、新規事業を立案します。本合宿では3~4名ずつのグループを組み、作成した事業案をもとにディスカッションします。自身のWILLと向き合い、事業案に想いをさらにのせるとともに、相互にフィードバックを行い磨きこみます。(10月25~26日の1泊2日で実施)
<1日目:10月25日(土)>
ワークを始める前に、まずはアイスブレイクを実施しました。普段は別日程で受講している参加者の間でも、積極的に交流が行われていました。

その後、これまでの人生や仕事での経験を振り返り、共有することで自身の中のWILLの源を言語化しました。

相互フィードバックでは、4人1チームになり、「自分からみた自己」と「周囲から見た自己」とのギャップをチームでフィードバックし合いました。多角的な視点で自身の強み・弱みについて考えながら、そこで見えてきた「新しい自己像」をもとに、将来のなりたい姿の再定義をしました。

1日目の後半では、「起業家との対話」と題して、2名の起業家をゲスト講師にお迎えしました。実際に新規事業の立ち上げをしてきたゲストのリアルな経験談は、受講生にとって貴重な学びの機会となりました。挑戦を続けるための原動力や、困難を乗り越えるためのマインドセット、事業を通じて社会に価値を届ける意義など、熱量のこもった対話が繰り広げられました。


<2日目:10月26日(日)>
2日目は、1日目の学びを生かしながら、これまでの期間で練ってきた新規事業案のブラッシュアップを改めて行いました。午前中は、事業案の価値仮説やターゲット設定、提供価値、収益モデルの再検討をした後、共同代表の坂野がCSO(Chief Sustainability Officer)を務める株式会社ECOMMITのピッチ動画を視聴し、事業を多角的な視点で深掘りしていくと同時に、発表に含める内容取捨選択する作業を進めました。


午後は本合宿の集大成として、新規事業のプレゼンテーションを行いました。最終発表の本番と同じ4分という短い発表時間の中で、コンセプトを明確に伝えるためのストーリー設計やスライドの構成に、各受講生工夫を凝らしていました。
お互いの発表に対して、受講生同士でのコメントフィードバックも行いました。その中で、「私の会社はこんなことをやっている」「この案面白そうだから後で話を聞かせて!」など、普段の会社という枠組みを超えた、ポジティブなコラボレーションの兆しが見える機会ともなりました。
合宿を終えた参加者からは、
「行き詰まった時に皆で議論して、乗り越えていくことが、とても大切だと思った。」
「日本流のイノベーションの定義が今まではできていなかったが、この大企業を巻き込んだ新規事業のイノベーションのシステム化を今後みなさんとならできるかもしれないと思いました。」
「自分の中でWILLが明確にあることに気づけた。他の受講生のプレゼンを聞いて、夢があると思った。」
「1人で考えるのは大変だし、フィードバックだけを処理するのも大変。今回は仲間と一緒に考えて、一緒にフィードバックしあえたところがよかった。」
「自分の発表やビジョンに共感してもらえて、面白いと思ってもらえて嬉しかった。皆、自分の心に正直に事業を進めていることを実感した。自分の好きなこと、興味に素直になり、そこを深めて行きたいと思った。仕事での正式な場ではない場所での議論だからこそ生まれる対話があり、同僚の新たな一面を知ることができた。」
「自分のWILLとCANのワークで、今まで気づけていなかった自分に気づくことができた。その上で、この新たな自分に関する気付きや、思いを、どのようにプレゼンに乗せていけばよいのか考えていきたい。」
などといった感想が寄せられました。
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