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【GIA学生プログラム】フィールドワーク〜パブリックセクターコース〜

【GIA学生プログラム】フィールドワーク〜パブリックセクターコース〜

共創価値創造期では、ビジネスコースとパブリックセクターコースにわかれ、提示されたテーマに基づいて、それぞれ企業や自治体へのビジネスアイディア提案や政策提言を行います。
パブリックコースには5テーマあり、それぞれ以下のようなフィールドワークをおこないました。
※テーマ内容やフィールドワーク先は毎期異なります。

愛知県蒲郡市

愛知県蒲郡市チームでは蒲郡市からいただいた「西浦温泉郷におけるゼロカーボン・サーキュラーエコノミーについて」の課題に取り組み、サーキュラーシティ蒲郡の実現に向け、政策提言を行いました。
フィールドワークでは、実際に愛知県蒲郡市を訪れ、市役所の方から案内を頂き、市内の取り組み・実例を学びました。

蒲郡市のクリーンセンターではゴミの処理やリサイクル・リユースの現状を視察しました。
蒲郡市は現在、株式会社メルカリと連携している、リユース意識の定着を図る実証実験を行なっています。
「捨てる」から「長く使う」、「人に譲る」などサステナブルな行動の定着・行動変容を促すために家庭内の不要だが捨てるにはもったいない物品を一時的に保管しておく箱を市民の皆様に無償配布している取り組みの詳細などを学びました。

西浦小学校では小学生が学習している環境教育について学び、小学生・教員の方との意見交換も行いました。
また、蒲郡住民の有志で結成される西浦リボーンのメンバーの方々にお会いし、それぞれ行なっているサステイナブルな事業内容や、蒲郡の特色を聞いたのち、さらに知見を広げ、実現可能性の高い政策を提言するため、蒲郡市の現状、これから必要な取り組みや、リアルな実現可能性など、ディスカッション・ヒアリングを行いました。

実際に現場を訪れ、見学をし、市の職員・住民の方々から意見を聞くことにより、
参加者からは「事業者内、事業者と行政で意識の方向性の違いがあることを知った。事前に想像・想定していたことと違う真実がFWを通して見えてきた」
実際に色々と質問できたので、私が考えてもいなかった、分かり得なかった部分を知ることができた。この西浦rebornsの活動は上手くいけば、ほかの自治体の参考例になると思ったので、全力投球して取り組んでいきたい。」などの感想が寄せられました。
市役所・民間・住民の皆様から共有いただいた意見を元に、最終発表に向け、「経済」「環境」「暮らし(社会)」の最適なバランスを保ちながら都市として繁栄し、サーキュラーエコノミーをまちづくり全体で取り組み、蒲郡市に関わる皆様のウェルビーイングを目指すためには何が必要かについて各グループで考え、議論し、アクションプランを策定しました。

兵庫県神戸市

兵庫県神戸市チームは神戸市環境局環境創造課から 「神戸空港の脱炭素化に向けて ~事業者のみならず、市民や空港利用者への脱炭素化の波及~」という課題を頂き、取り組みました。
フィールドワークでは、実際に神戸空港、そして関西空港を訪問しました。神戸空港では脱炭素の取り組みの紹介を重点的に学び、エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社・神戸空港の視察を行いました。
2日目、関西空港ではエアライン(ANA関西空港)・関西空港の視察を行いました。
2日間に渡り、神戸空港・関西空港の二つを視察したことにより、二つの空港を比較し、より現状の理解が深まるフィールドワークとなりました。

実際に学生からは、
「関西国際空港と神戸空港は、同じ会社が運営しているのに、環境対策に関しては進度にかなり差があるように感じた。また、神戸市の方や、関西エアポートの方がこれからどのような方向性で脱炭素を進めていきたいと思っているのかがフィールドワークに行く前よりもよく分かった。」など、このフィールドワークを通じて航空業界や空港でのCO2排出について理解をより深められたとの意見が多く寄せられました。

フィールドワークから得られた知見を踏まえ、最終フォーラムに向け、空港内での取組・空港周辺への波及を含めた取組の二つのテーマを軸に各グループでグループワークを行い、政策提言を行いました。

沖縄県与那原町

沖縄県与那原町チームでは、「町民の脱炭素に関する意識・行動醸成」という課題に取り組みました。フィールドワークでは、実際に与那原町を訪問しました。

1日目は、脱炭素先行地域に選定された与那原町(*1)が2050年までにどのような取り組みをしていこうとしているのかについて、開発予定地を視察しながら学びました。また、町として脱炭素事業を進めていこうとする動きがある中、住民の意識が高まらず行動に繋がっていない課題があることから、実際の住民の方の声を聞こうと東浜地区の自治会の皆さんとの意見交換も実施しました。

2日目は、歩いて町を探索することで町の魅力発見やエネルギーを使わない移動の習慣化を促す「ちずあそび」(*2)というイベントを体験しました。沖縄の方は変わりやすい天候の影響もあり車移動が当たり前の生活習慣をされていて、それが健康問題にも繋がっています。さらに、車移動は環境負荷も大きいことから、それらの課題を楽しみながら解決するために「ちずあそび」が考案されました。イベント内では、歩くことにより削減できた二酸化炭素量を風船で表現するなど、行動の見える化も積極的に行われていました。

参加者からは、「交流の場やイベント参加を通じて与那原町の地域感を感じることができた」「事前調べでは見えていなかった住民目線としての考えやその土地の魅力、役場の方々の熱い思いに触れることができた」など、現地でしか学べないことでの価値を実感するとともに政策提言に向けた意欲的な感想が聞かれました。

(*1)与那原町の脱炭素化(カーボンニュートラルへの取り組み)https://www.town.yonabaru.okinawa.jp/soshiki/5/931.html
(*2)ちずあそび https://yonabaru.okinawa/news/tizuasobi/

福井県鯖江市

福井県の鯖江市チームでは鯖江市からいただいた「ごみ減量施策のアップデート100本ノック」「ものずくりのまちとしてサーキュラーエコノミーの観点から事業系ごみを考える」といった2つの課題に取り組み、持続可能なまちづくりの実現や産業活性化を目指し、政策提言を行いました。

フィールドワークでは福井県鯖江市を訪れ、1日目では市内における環境保全を担う人づくりや情報発信を行われている「エコネットさばえ(*1)」の方々からお話を伺い、鯖江市の産業基盤の背景やごみ減量における現状の課題、今後の未来像について詳しくお話をいただきました。その後、実際に現場を訪れ、コンポストの取り組みや小学校における生ごみ処理装置、ごみの選別作業などを視察しました。

2日目では、福井を代表するものづくりイベントである「RENEW(*2)」に参加しました。当イベントは、めがね・織物・漆器などの地場産業における職人の方々が年に一度集結し、作り手の技やものづくりの想いに触れられる体験型マーケットです。ここでは、職人の方々からものづくりにおける問題意識や、廃棄物処理の現状を伺うことができました。
また、2日間の最後には、フィールドワークの学びの整理と今後の施策案をチームごとに検討し、発表を行いました。

参加者からは「鯖江市に実際に足を運んでみることで、中に入ってみないと分からない情報が沢山あることを学んだ。」「鯖江市の人々の温かさを直接的に感じることができ、鯖江市の市民性を活かした政策を考えたいと思った。」ごみの削減を鯖江で一歩一歩取り組まれてきた方々の熱い想いを伺えて、鯖江市の今後を担う政策づくりに携わる大きな責任を感じることができた。」などの感想が寄せられました。
その後、フィールドワークで得た学びを基に最終発表に向け、鯖江市の方々より情報収集を継続的に行いながら、各グループで議論を重ね、フォーラムにて政策提言を行いました。

(*1)エコネットさばえ 鯖江市環境教育支援センター https://www.ecoplaza-sabae.jp/
(*2)RENEW https://renew-fukui.com/

環境省

環境省チームでは環境省からいただいた「地域の持続可能なエネルギー主体のあるべき事業の姿とこれを後押しする施策」「地方都市における脱炭素化実現のための公共交通・コンパクトシティの在り方」といった2つの課題に取り組み、政策提言を行いました。

フィールドワークでは環境省を訪れ、現役官僚の方々からお話を伺い、地域新電力に対する取り組みや現状の課題、業務に対する思いについてお話をいただきました。具体的には、気候変動を取り巻く状況について他国の政策と比較しながら日本の取り組みを整理した上で、地域脱炭素や自然共生、資源循環など省庁として重点的に取り組まれている政策に関してお話をいただきました。その後、質疑応答の時間では多くの参加者から鋭い質問がされていました。

参加者からは「様々な視点から地球環境を保全する政策を打ち立て、よりよい国にしていくために前線に立って働いている方に直接お話を伺えてよかった。」「環境についての知識だけでなく、取り組む姿勢や、必要な力が他にもあるのだと学んだ。」職員の方々が使命感を持ちながら仕事に取り組まれている姿に非常に刺激を受けた。」などの感想が寄せられました。


すべてのフィールドワーク後、得た学びを基に各グループで議論を重ね、最終的にはフォーラムにて政策提言を行ないました。
関わっていただいた皆様に心から感謝申し上げます。

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